ネンブツダイ

海産物情報

ネンブツダイ

概要

ネンブツダイ(念仏鯛)は、スズキ目スズメダイ科に属する魚です。その名前は、死んだ際に口をパクパクさせる様子が、念仏を唱えているように見えることに由来すると言われています。体長は10cm~15cm程度と小型で、南日本から琉球列島、さらには台湾やフィリピンなどの西太平洋に広く分布しています。比較的浅い岩礁域やサンゴ礁に生息し、夜行性で、夜間に活動して小魚や甲殻類などを捕食します。全体的に赤みがかった体色をしており、成熟したオスはさらに鮮やかな赤色になります。背ビレや臀ビレには棘があり、注意が必要です。

生態と特徴

ネンブツダイは、その可愛らしい見た目とは裏腹に、意外と活発な魚です。夜行性であるため、日中は岩陰などに隠れていることが多いですが、夕暮れ時になると活発に泳ぎ回ります。食性は肉食性で、小魚の稚魚やプランクトン、小型の甲殻類などを捕食します。繁殖期にはオスがメスに求愛行動を行い、卵を産み付けた後、オスが卵を保護するという子育て行動も観察されます。しかし、その保護行動も、独特の口の動きによって、まるで念仏を唱えているかのように見えることから、「ネンブツダイ」という名前がついたという説が有力です。

漁獲と利用

ネンブツダイは、食用としても利用されますが、その小型さと小骨の多さから、高級魚としての扱いはされません。主に、釣り餌として利用されたり、一部地域では唐揚げや煮付け、塩焼きなどにして食べられたりしています。鮮度が落ちやすい魚でもあるため、水揚げされてからの処理が重要です。小型であるため、家庭での調理でも手間がかかりにくいという側面もあります。

調理法

ネンブツダイは、そのサイズと骨の多さから、繊細な調理が求められます。しかし、工夫次第で美味しくいただくことができます。

唐揚げ

最もポピュラーな調理法の一つが唐揚げです。ネンブツダイは全体的に水っぽくなりがちですが、唐揚げにすることで水分が飛んで身が引き締まり、小骨も気になりにくくなります。

  1. まず、ネンブツダイをよく洗い、水気をしっかりと拭き取ります。
  2. 塩、胡椒、おろし生姜、おろしニンニクなどで下味をつけます。
  3. 片栗粉をまんべんなくまぶします。
  4. 170℃~180℃の揚げ油で、きつね色になるまで二度揚げすると、よりカリッと仕上がります。

レモンを絞ったり、お好みで七味唐辛子などを振っていただくと、お酒のおつまみにも最適です。

素揚げ

唐揚げよりもさらにシンプルに、素材の味を楽しむなら素揚げもおすすめです。

  1. ネンブツダイを洗い、水気を拭き取ります。
  2. 塩を軽く振ります。
  3. 片栗粉を薄くまぶします。
  4. 170℃程度の油で、カラッとするまで揚げます。

揚がった後に、再度塩を振るだけでも美味しくいただけます。

煮付け

小骨が気になる場合は、煮付けも良いでしょう。煮込むことで骨も柔らかくなります。

  1. ネンブツダイを洗い、熱湯をかけて臭みを取ります(霜降り)。
  2. 鍋に醤油、みりん、酒、砂糖、生姜などを入れて煮立たせます。
  3. ネンブツダイを加え、落し蓋をして弱火でじっくりと煮込みます。

甘辛い味付けはご飯にもよく合います。

その他

その他、塩焼きや、小型のものは干物としても利用されることがあります。骨が気になる場合は、三枚におろし、小骨を丁寧に取り除いてから調理すると食べやすくなります。

レビュー

ネンブツダイのレビューは、その小型さ、小骨の多さ、そして独特の風味が特徴として挙げられます。しかし、それらを理解した上で調理をすれば、十分美味しく楽しめる魚として評価されています。

ネンブツダイの身は、白身魚特有の淡白な味わいですが、やや独特の風味があります。この風味を好む人もいれば、苦手だと感じる人もいるようです。唐揚げや素揚げのように、油で揚げることで、身が引き締まり、風味もまろやかになって食べやすくなるとの声が多いです。煮付けにすると、身がふっくらとして、魚の旨味をより感じることができます。

食感

揚げ物にした際の食感は、カリッとしており、香ばしさが食欲をそそります。煮付けにした場合は、身が柔らかく、ほぐれるような食感になります。小型の魚なので、骨ごと食べられるように調理すると、食感のアクセントにもなります。

調理のしやすさ

小骨が多いことが、調理における最大の難関と言えるでしょう。特に、子供や高齢者と一緒に食べる場合は、骨を丁寧に取り除くか、骨まで柔らかくなるような調理法を選ぶことが推奨されます。しかし、サイズが小さいため、下処理や調理自体は比較的短時間で済むという利点もあります。

鮮度

ネンブツダイは鮮度が落ちやすい魚としても知られています。購入する際は、できるだけ新鮮なものを選ぶことが重要です。鮮度が良ければ、独特の風味がより際立ち、美味しくいただけます。

口コミ

インターネット上の口コミや、食に関する情報サイトなどで見られるネンブツダイに関する意見をまとめました。

良い口コミ

  • 「唐揚げにすると、小骨が気にならず、カリッとした食感が美味しい!」
  • 「意外と旨味があって、お酒のおつまみにぴったり。」
  • 「子供が喜んで食べてくれる。骨に気をつければ、手軽な一品になる。」
  • 「素揚げにして、塩を振って食べるのがシンプルで一番好き。」
  • 「煮付けにしたら、身がふっくらして美味しかった。骨も柔らかくなっていた。」
  • 「スーパーで安く売っているのを見かけたら、つい買ってしまいます。」

気になる口コミ・注意点

  • 「小骨が多くて食べるのが大変だった。」
  • 「独特の風味が少し苦手かも…。」
  • 「鮮度が悪いと、生臭さを感じやすい。」
  • 「捌くのが少し手間がかかる。」
  • 「高級魚のような期待はしない方が良い。」

まとめ

ネンブツダイは、その小型さや小骨の多さから、万人に愛される魚とは言えないかもしれません。しかし、適切な調理法を選び、新鮮なものを選ぶことで、その独特の風味と旨味を十分に楽しむことができます。特に、唐揚げや素揚げは、手軽に調理でき、ネンブツダイの魅力を引き出すのに適した方法と言えるでしょう。スーパーなどで見かけたら、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。